おはようございます。
PTA本部役員歴3年、PTAブロガーのいさおです。
今日も書評シリーズです!
書評シリーズを書くきっかけと書いてる内容
PTA本部役員を3年経験し、PTA問題の情報を集める中で気になっていたことの一つに、働く母親が増えたことの影響がありました。
PTAって戦後の専業主婦モデルをベースに設計されていることが多いようで、社会問題であるジェンダー平等を考えていくことで、解決のきっかけの参考となる情報を発信できたらと思います。
こんな人に読んでほしい
ジェンダー平等について考えている人やPTA問題の根本を追求したい人に読んでもらいたいですね。
では今日もピーブロ(PTA2.0ブログの略)よろしくお願いします!
ニッポン子育てしやすい会社 坂本光司&人を大切にする経営学会
元法政大学教授の坂本光司さんは、経営に関する訪問調査・アドバイスや著書の出版など多数手がけており、人を大切にする経営学会を立ち上げて、この本のように働きやすい会社を世間にアナウンスしておられます。「日本で一番大切にしたい会社」大賞の表彰は今年で10回目のようです。
この本では優良企業の事例が51社分も掲載されています。中小企業の経営者や裁量のある立場の管理職の方などにオススメです。
働きやすい会社は社員の子どもの数が多い!
人を大切にする会社、人が幸せを感じる会社の社員は子どもの数が多いということが言えるようなんですね。日本で行われている少子化に関する調査では、「理想の子どもの数」と「実際の子どもの数」を調査することが多いのですが、理想の子どもの数は多くとも、実際に子どもを持てていない人が一定割合いるのです。つまり、産みにくい、育てにくいと感じている人が社会全体には多いわけです。著者はその要因として「会社の経営や考え方に問題がある」と考え、この本でいろんな会社を紹介しているのです。
著者が挙げている子どもの数が多い会社の特徴は7点です
- いい社風…制度を利用しやすい
- 幸せ追求経営…目的を関係する人の幸せに置いている
- 五方良し経営…社員や関係会社の社員、その家族なども含める
- 自立・独立経営…環境に依存しない
- 年輪経営…社員の成長=企業の成長
- いい福利厚生制度…見返りではなく関係する人の幸せのため
- 充実した出産や子育て支援制度…時間休暇・在宅勤務など
働きやすい会社の特徴(いさお感想)
この本では51の中小企業が取り上げられています。コンパクトだからこそ実現できるお話がたくさんあります。ぼくの感想として、掲載企業に共通して言えることは、- 家族的な雰囲気がある
- コミュニケーションがしっかりしている
- 働く人の声から制度が生まれている
といったことかなと思います。どれも素晴らしい会社ですね。ザーッと読んで気に入ったところだけ、ピックアップして自社でも試してみるといった読み方をするイメージです。
働きやすい会社が日本全体の課題を解決する!
日本が長期的に陥っている問題として、- 少子高齢化
- 税収不足
- 地方の衰退
企業は目の前の業績ばかりに目がいくと、働く人を「コスト」と捉えてしまい、業績が悪い時にはコストを下げるために働きにくい環境ができてしまう。働きにくさは業績悪化につながり、離職を産み・・・という悪循環に陥るのですね。
人を大切にする会社は長期的に業績が良いのです。そして雇用が安定し、働きやすい環境だから子どもの数も増えるのですね。
日本の3つの課題は、働きやすい会社を増やすことで解決されると著者は考えています。
働きやすいから子どもを産める、業績も上がり納税額も増える、そしてそういう会社は東京のど真ん中でなくても、地方でも実現できて、地方の雇用を生むのです。
まとめ
長期的に関係者の幸せを考える企業では、業績も安定させることができるんですね。
ぼくもこの長期的な関係を考えるというのが好きです。人との関わりが好きな寂しがり屋なせいかもしれません。その場で終わる関係でなく、長期的に続く関係なんだって捉えたときに、それは職場でも家庭でもPTAでも思いやりが大事なんだってことにつながっていくというのがぼくの考えです。
では、今回はこのへんで!
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— いさお@組織の中でも自分らしく生きる (@isao67) 2019年6月1日
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