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こんばんは。

PTA本部役員歴3年、PTAブロガーのいさおです。



今日も書評シリーズ、今回は働き方の本です!




書評シリーズを書くきっかけと書いてる内容 


PTA本部役員を3年経験し、PTA問題の情報を集める中で気になっていたことの一つに、働く母親が増えたことの影響がありました。

PTAって戦後の専業主婦モデルをベースに設計されていることが多いようで、社会問題であるジェンダー平等を考えていくことで、解決のきっかけの参考となる情報を発信できたらと思います。



こんな人に読んでほしい


ジェンダー平等について考えている人やPTA問題の根本を追求したい人に読んでもらいたいですね。




では今日もピーブロ(PTA2.0ブログの略)よろしくお願いします!




最軽量のマネジメント 山田理


今回はジェンダー平等からは少し離れているようにも思いますが、働く女性が増えたことによって今まで以上に重要になっている男女の働き方に関係して、マネジメントに関する一冊です。


政府の管理職女性の目標値って2020年に30%にすることだって知っていますか?今年中に30%はほぼ難しいですが、それもそのはず、管理職の負担って、子育てや介護を担いながらこなせるほど簡単じゃないんですよね。


そこで、マネジャーの負担を減らす情報が満載なのがこの本です。



日本のマネジャーは多くを背負いすぎだ

これまでの経営者はマネジャーに多くのことを背負わせてきました。育成・チームメンバーの動機付け・指導・業績管理・…、確かにぼくがこれまでに見てきたマネジャーやぼく自身もそうで、中間管理職って本当にいろんなことをしなくちゃならなくて大変。今だったら、大企業や役所なんかはどんどん正規職員が減っているから、マネジメントにプラス担当者がやるようなことまで担っているのが現状だと思います。


そして、働き方改革の波で、残業するな!早く帰れ!の大合唱で、その大変さを時間でカバーすることも許されなくなってしまっています。マジでこんな環境で、今までどおりのことを普通にこなすなんてのは無理ゲーなんですよ。できなくて当然です。




これからの軽量マネジメント

著者の山田さんが目指したのは、ホワイトな企業ではなく、透明な企業情報を徹底的に開示していくことでマネジメントの大変さを解消しようと試みたのです。特に開示すべきなのは「途中経過」なんだそうです。ぼくも上層部で決めたことで、結果だけ伝えられて「あとは考えてやれ!」みたいな案件が舞い込んでくることが多く、そのたびに「もう少し検討経緯などがわかれば、企画を作りやすいんだけどなぁ」と思うことはよくあります。


途中経過って知られたくない情報があったりすると思うのですが、部下からすると実は「その知られたくない」ところが一番知りたいことだったりするわけで、そういう意味でも途中経過を開示するってのは勇気がいるけど、メンバーからの信頼が生まれるという意味で必要なんだろうと思います。


これまでのようなピラミッド型の組織(つまりマネジャーがしんどい組織)だと、情報を管理職がうまく操っていくことで、上の思いどおりに仕事を進めやすくできたんでしょうが、今はそんなことではスピードも遅くなりますし、まずメンバーが嫌気をさして辞めていってしまいますよね。なので、常に情報は全てをオープンにすることが管理職も部下も、楽ができてやる気が出てくる方法になるのです。


またメンバーの情報も管理職が把握することで、適材適所で仕事を分担しやすくなります。
  • 本人のやりたいこと
  • 本人ができること
  • 組織としてやって欲しいこと
この3点が重なる仕事を与えることが、本人も組織も最もありがたいことで、そのためには常にメンバーからも情報を開示してもらえるようアンテナを張り、メンバーが話しやすいように行動しておく必要があるんです。
 


マネジャーの「説明責任」と同じくらい大事なのは、メンバーの「質問責任」

この「質問責任」って言葉にぼくはメチャ共感できたのですが、マネジャー側だけに責任を持たせるのではなくて、メンバーもわからないことは質問する責任があるということを明確にするのです。その場でわからないことをスルーして後から影で色々言うことを組織がNo!と言うのです。


メンバー側にも果たすべき責任があるってのを共通認識として持たせる
ことで、マネジャーの負担を減らすことができるともに、責任感を持ったメンバーを育成することができます。


確かに、上司に要望を出すなら、部下もしっかりと責任を持った行動を取った上で出してきてもらわないと、単なるクレーマーになってしまいますからね。そんなクレーマーのいる組織では生産性が上がるなんてことは考えにくいですよ。


まとめ

スマホが普及し、いつでも誰でも情報に気軽にアクセスできるようなった時代に、「情報をオープンにする」「メンバーにもそれなりの責任を求める」ことで、マネジャーの負担を減らしながら、組織を活性化できるって話が、サイボウズ社の事例とともにとてもわかりやすく書かれています。


そして、このような取り組みは企業だけでなく、PTAや自治会など全てに応用できる仕組みなんだと思います。


組織の活性化を図りたいと考えるマネジャーやリーダーにはぜひオススメですね。


では、今回はこのへんで!




▼今回紹介した本





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