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こんばんは。

PTA本部役員歴3年、PTAブロガーのいさおです。



今日も書評シリーズです!




書評シリーズを書くきっかけと書いてる内容 


PTA本部役員を3年経験し、PTA問題の情報を集める中で気になっていたことの一つに、働く母親が増えたことの影響がありました。

PTAって戦後の専業主婦モデルをベースに設計されていることが多いようで、社会問題であるジェンダー平等を考えていくことで、解決のきっかけの参考となる情報を発信できたらと思います。



こんな人に読んでほしい


ジェンダー平等について考えている人やPTA問題の根本を追求したい人に読んでもらいたいですね。




では今日もピーブロ(PTA2.0ブログの略)よろしくお願いします!




タイトル・著者



さて、かなり久しぶりにPTAと関係しそうな面白いタイトルの本です!日本の女性は家事時間が長いんですが、それって男性の家事時間が少ないからってのが大きい要因となっていると同時に、女性自身も家のことをしすぎてしまっていることも多いのです。


親がやっていたように子どもには手作りのものを作ってあげないとかわいそう、こんな感覚の方は今でも多いのでしょうか?


では内容の紹介です!


男性の意識、女性の意識

「うちのダンナは家のことなんて一切しない!」「家にいて何もしないのが腹たつので、夫が帰ってこない方がマシ!」そんな家庭もまだまだあるようですが、確かに欧米の国と比べて日本の男性の家事時間というのは圧倒的に短いですね。


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(出典:内閣府 男女共同参画白書 令和元年版


このグラフを見て分かるように、育児についてはイクメンブームの影響もあって少しマシですが、育児を除いた部分、つまり家事時間については日本は圧倒的に少ないのです。



これは男性の意識の問題もありますが、日本は労働時間がべらぼうに長い国でもあるので、仕事で疲れて家事をする余力がないってのも影響しているようです。


一方で女性の意識ですが、平成25年の三菱総研の調査によると、専業主婦を希望する若者は32.4%と依然として高い状況。外で働くより、家事・育児をしっかりすることが女性の役割と考える人は女性自身にもまだまだ多いようです。


日本で特に時間を費やしているのが「食事を作ること」。 外食やスーパーの惣菜だと、家族に申し訳ないなぁと感じる方は多いようで、日本人は手作り神話がはびこる国なんです。ぼくは一切気にしませんけどね。時間の方が惜しいですから。



それを後押しするように、SNSでは「子どものお弁当作りましたー」みたいな写真が載っていたりすると、「私ももっと頑張らないと💦」となってしまい、より自分を追い込んでいくことにもなるようです。SNSはその人の最大瞬間風速ですから、気を付けないといけませんね。


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育休で崩れる!?夫婦の分担

結婚し、夫婦でうまく役割分担をしている人でも、妻の育休取得を機にバランスが崩れることもあるようです。

育休中は妻が家にいる時間が長くなるため、必然的に妻が家事の主体となります。男性も子育てする時期は働き盛りと重なっているので、プロジェクトリーダーを任されるような機会も増えていくタイミングです。「子どもと遊びたい」という気持ちはあっても、仕事の量が増えることもあって、平日は家にいる妻に家事を任せ、遅くまで働くことも多くなるのです。


そして妻の育休が明けるタイミングで、このバランスが「じゃあ、以前のようにお願いします」とはなりにくく、ここで家事の夫婦分担のバランスが妻に偏ったまま、妻は仕事と家事・育児の両立に苦しみ、男性も仕事の忙しさに苦しむという構図になっていきます。難しいもんですね。


男性の育休が話題となっていますが、産後にこそ男性がしっかりと家のことをする機会を作ることには価値があります。育休を取ると仕事を人に任せることも必要。育休を機会にひとりで抱え込む仕事のスタイルを見直すきっかけとなったりすれば、その効果はその後もずっと続きますからね。


まあ、欧米では男性の育休を義務化したら、離婚が増えたって話もあるようですから、男性育休が増えたら単純に全てが良くなるわけでもないのですが、一つの重要な取り組みであることは間違いないですね。



主婦業はあらゆる職業を網羅する最強の仕事

主婦って、働いてない人を指すのではなく「主婦業」を営んでいる人、と考えるとどうでしょう?


保育士であり、看護師であり、介護士であり、教師であり、家政婦であり、etc...


すごい仕事ですよね。こんな仕事を普通にこなすなんて最強の職業人ですよ。だからこそ、とにかく労力を減らしていくべきなんです。筆者は外注も駆使していくことを勧めています。とくに調理のパートはうまく使いたいですね。


主婦業はスタート地点ですでにしんどすぎますから。そして、減らした労力の分を自己実現や地域貢献に使うことで、家庭内でなく社会全体を良くしていくにつながっていくんですね。


だから家事のしすぎは日本を滅ぼすのです。


まとめ

ぼく自身も家事をしっかりしたいという思いがありましたが、この本を読んで考えが変わりました。



夫婦でどう分担するかという問題以前に、まずはトータルの負担を減らすべく、特に「調理」について価値観を変えていかないといけませんね。



うまく加工品を取り入れたり、外食をしたりで負担を減らさないといけません。



あと、掃除・片付けでいうと、モノが溢れてるんですよ。みんな。ぼくは自分自身は極力モノを持たないようにしてます。モノが少ないというのはそれだけで、あらゆる手間を減らしてくれますからね。オススメです!



では、今回はこのへんで!




▼今回紹介した本





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